みそ健康レポート
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第7回 みそと美白効果
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【2】なぜみそが美白効果を持っているのか
みそにはメラニン合成を抑制する作用があることがわかりました。では、みその成分の何がこうした働きをしているのでしょうか。
農水省食品総合研究所の新本研究官は、分析の結果、みそ中の「遊離リノール酸」がメラニン合成を抑制していることを突き止めました。
「リノール酸」は必須脂肪酸として有名な脂肪酸で、みその原料の大豆の中にも豊富に含まれています。ただし、みそ中のリノール酸は、発酵の過程で分解されており、遊離リノール酸となっているところに特徴があります。つまり、みそにはリノール酸がすぐに働けるようなかたちで含まれているからこそ、メラニン合成抑制に効果的だと言えます。
遊離リノール酸は、メラニン合成に必要なチロシナーゼという酵素が作られないように働きます。したがって、メラニンのもととなる物質があっても、メラニンは合成されないのです。

強い美白効果を持つということで、逆に悪い作用もあるのではないかと思われるかもしれませんが、みその場合はそのようなことはありません。 上のグラフでは、右に行くほど遊離リノール酸の量が増えており、メラニン合成量も少なくなっていますが、細胞数はほとんど変わりません。このことから、遊離リノール酸を多く摂取しても、皮膚細胞を傷つけることはないということがわかります。
この研究はまだ仮説段階とのことですが、実は野菜の抽出物にもメラニン合成抑制作用があるそうです。野菜を具にしたみそ汁が、美白の決め手として注目を浴びる日も近いかもしれません。

参考文献
新本洋士「みそに含まれる遊離リノール酸に、メラニン合成抑制作用を確認」みそ健康づくり委員会『みそサイエンス最前線』1999年、pp.91-98。
(注)みそ健康づくり委員会『みそサイエンス最前線』については、1999年2月に改訂版が発行されました。ここでは改訂版にのっとって表示します。
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