
竹伝を作る人たち
品質
品質を保ち、
さらにその先へ。
人と、みそと、
心を通わせて。

社長とも忌憚なく
意見を交わす
その日は新しい大豆サンプルの試験をしていた。蒸した大豆を社長自ら見て確認、香りを確かめ実食する。分析結果を手渡し、社長とも忌憚なく意見を交わす。ここはタケヤの敷地の一画、木の看板に筆文字で「技術部」とある。主な仕事は、分析・開発・品質管理。信用に関わる責任重大な部分だけに、原材料の仕入れから商品化、日々の出荷まで目を光らせる。竹伝においても、蒸米や大豆、麹、仕込み、熟成、製品やパッケージに至るまで各段階において厳しく詳細に検査を行う。

真っ向から
みそに取り組む
しかし、ただ単に分析や検査だけしていてもわからないことがある。みそは生き物、数値だけでは計り知れない。「みそと話をしてこい」と言われる。真っ向からみそに取り組むことで、もの言わぬみそから教えられることもある。みそに聞いてわからないことは、人に聞く。たえず職人とすり合わせ、やりとりして調整していく。こう思う、という意見を実際に職人がうまく取りまとめてくれる。人と人との繋がりを大事にすることが、品質管理には欠かせない。良いみそをつくるには、人同士が信頼し合うこと。喧嘩すればみそはひねくれる、とも言われる。人同士で話ができて、初めてみそと話ができるのかもしれない。

みそと、人と、
真摯に向き合うこと
品質管理の仕事は、手助けし、後方で支えることだが、誇りと理想を持っているのは、職人と同じ。決してあきらめず、粘り強く挑戦し続ける。大切なのは、みそと、人と、真摯に向き合うこと。全ては安心できるおいしいみそのために。