みそ健康レポート
みそ健康レポート
第5回 みそと動脈硬化の予防
みそ健康レポート トップへ戻る
【2】大豆の成分がコレステロールの上昇を防ぐ(2)
(4)大豆レシチン 実験用のマウスに純粋なコレステロールを与えた実験です。ほかに何も与えなければ、当然ラットの血中コレステロールは上昇します。しかし、ここに卵や大豆のレシチンを加えると、血中コレステロールの上昇が抑えられます。
大豆レシチンには、コレステロールの吸収を抑制する効果があると考えられています。また、ビタミンEやリノール酸があると、より効果が強くなります。大豆の成分が、ここでも有効に作用しています。

(5)ペプチド
体内に取り込まれた大豆のたんぱく質は、各種のアミノ酸に分解されますが、最後まで分解されずに残るものがあります。これがペプチドです。
ペプチドは腸で「胆汁酸」という物質と結合し、便として排出されます。この胆汁酸はコレステロールから作られ、肝臓から腸に送られている物質です。
胆汁酸がペプチドによって排出されると、肝臓は胆汁酸を作るために、より多くのコレステロールを体内から集め、腸内に送り込みます。その結果、体内のコレステロールは低下するのです。

(6)食物繊維

(7)大豆サポニン
食物繊維に血中コレステロールを低下させる作用があることはよく知られていますが、大豆の繊維は水に溶けないものが多いため、食物繊維そのものによる効果はそれほど期待できないようです。しかし、食物繊維と結合していることが多いサポニンが、血中コレステロールを低下させる働きを持っています。

以上、主に7つの成分のコレステロールの低下作用、つまり動脈硬化を防ぎ、心臓病を防止する働きを紹介しました。コレステロールの中には善玉のものもあり、少なければいいというものではありませんが、これらの成分はコレステロールを下げすぎる心配はないとされています。また、みそに加工されても、その働きは残っています。
大豆食品をうまく食卓に取り入れて、健康な毎日をお送りください。

参考文献
辻 啓介「血中コレステロール値を改善する大豆・7つの成分」みそ健康づくり委員会『みそサイエンス最前線』1999年、pp.46-52。
日本食糧新聞社『現代食品産業事典II 乳肉油脂・菓子編』第4版補訂版、1987年。
山内文男・大久保一良編『大豆の科学』朝倉書店、1992年。
渡辺篤二・海老根英雄・太田輝夫『大豆食品』光琳、1980年。
(注)みそ健康づくり委員会『みそサイエンス最前線』については、1999年2月に改訂版が発行されました。ここでは改訂版にのっとって表示します。
みそ健康レポート トップへ戻る