タケヤみそはどんな大豆を使っているの?
大豆はどのように運ばれてくるの?
パッケージに書いてある「米みそ」ってなに?
「生みそ」ってなに?
みそづくりに (こうじ)を使うのはなぜ?
酵母と乳酸菌の役割って?
天然醸造ってなに?
加温醸造ってなに?

天地がえしってなに?

 
       
   
     みそに最も適しているのは、やはり国産大豆。タケヤでも良質の大豆を確保していますが日本産の大豆は量が少なく、海外からの調達が不可欠です。
 タケヤでは北米の農場と毎年契約し、みそ生産に適した高品質の食品用白目大豆を栽培・使用しています。また、このほかにもカナダ政府認定の上質白目大豆(SQWH規格)など、良質な大豆を使用。みそは大豆が丸ごと製品になる食品なので、原料からおいしいみそづくりにこだわっています。
※SQWH=Special Quality White Hilumの略で、食品用大豆の第1級規格。
  品質が非常に安定しています。
※タケヤみそでは遺伝子組換え大豆は使用しておりません。
 
   
     大豆は収穫した農場でコンテナへ入れ、その場で封印。タケヤみその工場で初めて封を解くので、輸送途中で他の大豆と混ざることはありません(検疫のため入国時に開封することがありますが、その場ですぐ再封印します)。

●食品の安全を守るトレーサビリティ

タケヤみそは、どの農場でいつ出荷された大豆かがすぐにわかるシステムをつくり、食の安全と品質の保持につとめています。
 
   
※【トレーサビリティ(英:traceability)】
  原料が工場で加工され、消費者に届くまでの経路が明確になっていること。
 
   
     みそは、副原料として何を原料にした麹(こうじ)を使うかで下のように分類されます。
  大豆 + 米麹 + 塩 → 米みそ 
  大豆 + 麦麹 + 塩 → 麦みそ
  大 豆 麹 + 塩 → 豆みそ
  2つ以上の麹を使ったもの → 調合みそ
 
       
   
     タケヤみそは加熱殺菌しない「生みそ」をお届けしています。みそ本来の香りをそのまま楽しむ事ができます。
 また、加熱しないので、製品の中で酵素や発酵菌は生きています。酵素は消化を助ける作用があり、また他の食品と一緒に料理すると、食材を軟らかくしたり、うまみを増す効果があります。

※加熱処理したみそとは?
 一般に、みそ中の酵素によってだしの成分が分解されるのを防ぐために、
 「だし入りみそ」の大部分は加熱処理をしたものとなっています。
 また、酵母菌の活動を停止させるために加熱殺菌することもあります。
 
   
     酵母菌は、糖は食べられますが、デンプンは大きすぎて食べることができません。そこで、「米麹」をつくります。麹菌が生産する物質「酵素」が、米のデンプンを糖に変えてくれるのです。酵母菌は、こうしてできた糖を食べて、香り成分のアルコールと炭酸ガスをつくります。
 他にも、タンパク質をアミノ酸に分解する酵素や、脂肪を脂肪酸に分解する酵素など、麹はたくさんの酵素を生産します。

〈麹菌が生産する主な酵素〉
・アミラーゼ(デンプンをブドウ糖に分解する)
・プロテアーゼ(タンパク質をアミノ酸に分解する)
・リパーゼ(脂肪を脂肪酸とグリセリンに分解する)など
 
   
     酵母菌と乳酸菌は、糖とアミノ酸を食べて、様々な成分をつくりだし、みその味と香りを高めてくれます。酵母菌はアルコール・エステルなどを、乳酸菌は乳酸・クエン酸などをつくり、みその色をきれいに仕上げます。
 こうして味と香りを高めてくれるほか、乳酸菌は生きたままお腹に届いて消化を助けてくれます。みそが身体にいいと言われる理由のひとつですね。

 みそ蔵には昔からみそに適した酵母菌などの微生物が住みついており、おいしいみそづくりを支えてきました。タケヤでは、この味づくりの基本になる微生物を蔵の中から見つけ出し、培養して使用。タケヤ独自のみそのおいしさをかもし出しています。

〈タケヤ自家培養の酵母と乳酸菌〉

・「Y−8」酵母

  n-ブタノール生産量が多く、華やかで豊かなみその香りと味を作り出しています。
・「TK−1」株の乳酸菌
 雑菌に対する抗菌作用が強く、みその着色を防いでキレイに仕上げるなど、
 おいしいみそづくりに適した乳酸菌です。
 
   
     昔からみそは春に仕込み、夏の暑い時期に発酵させ、秋まで熟成させて完成させるものでした。諏訪の寒暖の差の大きな気候はみそづくりに最適です。一切人工的な加温をしないこの方法が生む深い味わいを、タケヤは現在に至るまで大切にしています。
 製造期間は7ヶ月以上。この間、みその状態を最適に保つために職人たちがみそを見守り続けます。
 タケヤ「名人のみそ」はこの方法でつくられています。
 
   
     仕込みの後、温度の高い部屋へ移動させることで、酵母菌や乳酸菌が活発に働き、夏を越さなくても発酵が進みます(加熱するわけではありません)。その後、部屋から出して温度を下げ、みそを熟成させます。みそに仮想の「夏」と「秋」を経験させるこの方法で、一年中おいしいみそがつくられるようになりました。
 製造期間は約2ヶ月。
 タケヤみそ「特醸」「塩ひかえめ」はこの方法でつくられています。
 
   
     「天地がえし」とは、天然醸造みそをおいしくするタケヤ秘伝の方法。夏の土用の頃に、大桶のみそをひっくり返します。 これによって発酵ムラがなくなり、また、酵母菌が空気に触れることでさらに発酵が旺盛になります。そして熟成が進み、秋を迎える頃に自然と時間と人の技をかけた、おいしいみそが完成するのです。  
     
    ※写真では、手前の桶から向こう側の桶へみそを移動させることによって、
  天地がえしを行っています。
 
       
       
           
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