タケヤみその横顔
タケヤみその横顔
諏訪湖上から見た、世界第2位の高さの間欠泉とタケヤ諏訪工場(写真提供:諏訪市)
タケヤ創業の地に今も残る蔵。この蔵に住む微生物たちが、おいしいみそづくりの主人公。
(1997年8月2日撮影)
 タケヤみそのふるさと、信州。
 自然に恵まれたこの地で、私たちはおいしいみそを作っています。山々に囲まれた信州は、霧ヶ峰や北アルプスからのきれいな水と、澄んだ空気に恵まれています。そして、内陸ならではの寒暖の差の大きな気候の中で、みそづくりに適した微生物が育ってきました。
 みそ王国・信州は、こうした自然条件の下に生まれたのです。

 タケヤの創業は明治5年(1872年)。信州・諏訪の地で米や薪と一緒にみそを売り始めました。当時はみそは自分で作るもの。みそはなかなか商売にならなかったようです。

 大正12年(1923年)、関東大震災が発生。大打撃を受けた関東地域の人たちを助けたのが、諏訪のみそでした。既に完成していた中央本線を使って、みそを関東地域に供給。日本一の産地、諏訪みその基礎を築きました。
 この頃からみそも売れるようになり、タケヤも広い土地を求めて工場を移設、昭和5年(1930年)には現在の諏訪湖畔の土地に移りました。
 しかし、第二次世界大戦中は、諏訪のみそも厳しい時期を過ごしました。

 そして戦後がやってきます。ここからは、まさにNHK朝の連続ドラマ「かりん」【*1】の世界。タケヤみそ発展の歴史が始まりました。
 昭和31年(1956年)にみその小袋詰めを開始。昭和45年(1970年)には松本市に新工場を建設。そして昭和57年(1982年)にはカップ詰めみそを発売。日本経済の高度成長にあわせて生産体制を整え、商品を展開してきました。
 一方、みその品評会でも、総合1位にあたる農林水産大臣賞【*2】を計15回以上受賞。伝統の中で育てられた蔵人の技と最新の醸造技術を組み合わせ、技術力を磨き続けています。

 今年、タケヤは創業140年。新しい歴史に向かって、これからも努力していきます。そんなタケヤのみそづくりを、どうぞここでごゆっくりご覧ください。
【*1】「かりん」:平成5年10月から6年3月まで、NHK総合テレビで放映された朝の連続ドラマ。諏訪のみその老舗「小森屋」の一人娘、小森千晶が戦後の自由な空気の中で、迷いながらも夢を追って生きていく物語。諏訪のみその発展も描いている。
脚本:松原敏春
主な出演者:細川直美 / つみきみほ / 筒井道隆 / 石坂浩二 / 十朱幸代 / 小林桂樹 / 岸田今日子ほか。

【*2】2003年から、長野県みそ品評会における総合1位は、「農林水産大臣賞」から「長野県知事賞最優秀賞」に名称変更されています。