【みその地域性1】 麹の使用量は「西高東低」、食塩の使用量は「東高西低」

 最も過ごしやすい季節、5月です。今年の天然醸造みその仕込みも無事終わりました。秋においしく仕上がるように、これからおみそを育てていきます。

 さて、みそは古くから食べられてきただけあって、地域ごとに特色があります。その特色は、みそが工業的に生産されるようになった現在でも、根強く各地に残っています。全国のみそ工場で使われている原料の統計を見ても、そのことがよくわかります。

 下に掲げた2つのグラフのうち、上のグラフは麹の原料となる米・麦の使用量を大豆との対比で示したものです(米みそ・麦みその場合には「麹歩合」に相当します)。東日本では米・麦の使用量が大豆の60%前後と、大豆の使用量が多いのですが、西日本では逆に米・麦の使用量が多く、四国では大豆の2倍以上米・麦を使っていることがわかります。一方、東海地区は大豆そのものを麹にする豆みその生産が盛んなため、米・麦の使用量はずっと少なくなっています。

 下のグラフは、生産量に対する食塩の使用量をみたものです(「塩分」に相当します)。こちらは東日本の使用量が多く、西日本では少ないという特徴があります。甘い白みその生産が盛んな関西では、やはり食塩の使用量も少ないのです。

 大きく地域を分けただけでこのような差が出てきます。さらに細かく見ていくともっとおもしろいことが発見できますが、その話はまた来月

(1999年5月)


トピックスのページに戻る
タケヤみそホームページへ戻る