2月になりました。今年は暖冬で、当社の目の前にある諏訪湖もほとんど結氷していません。とはいえ、朝晩の空気は相当冷たいもの。温かいおみそ汁でがんばりましょう。
さて、販売されているみその「原材料名」を見ると、「大豆」「米」「食塩」に続けて、「酒精」と書いてあるものが多くあります。この「酒精」とは何か?というお問い合わせをよくいただきますので、今回はこの件をお話ししたいと思います。なお、「酒粕(さけかす)」ではありませんので念のため。
酒精(しゅせい、と読みます)とは、アルコール(エタノール)のことです。平たく言うと、濃い焼酎です。
みその中には酵母菌が生きています。生き物ですから呼吸をして炭酸ガスを出します。したがって、みそをそのまま密封すると酵母菌の呼吸によって袋が膨張し、最後には破れてしまいます。
ところが、酵母菌は自分でもアルコールを作るくせに、ある量(およそ2%)以上のアルコールがあると、不思議なことに活動を停止してしまうのです。お酒を飲んで眠ってしまったようなものですね。こうすると炭酸ガスも出ないので、みそを密封しても大丈夫、ということなのです。
工場で加えているアルコールは、みそ中の酵母菌が作り出すアルコールと同じ種類のもので、特殊なものではありません。また、その量は上記の通りごく低く、みそ汁にするとほとんど蒸発してしまいますので、お子様やアルコールに弱い方でも心配はございません(ただし、みそを加熱せずにそのまま食べると、アルコールに敏感な方は体調に変化が生じる場合があります)。
実はいま、このアルコールが注目されています。資源問題、原油の高騰、または地球温暖化防止などの観点から、ガソリンにアルコールを混ぜて利用しよう、という動きが出ているからで、アルコールの需要は世界的に急増しています。
「食糧が大事か、燃料が大事か」という議論はおくとしても、人間は地球の恵みで生きていることには間違いなく、資源の大切さを改めて感じます。
(2007年2月)