みそとゼロエミッションの意外な関係

 6月になりました。暑い日も徐々に増えますが、食事に気をつけて日々乗り切りたいものです。

 ところで、おみその原料はご存じの通り、大豆、米、食塩ですが、作り方にもひとつ特徴があります。それは、原料が丸ごと製品になること。大豆を蒸し、米を麹にして、食塩と一緒に仕込んだあとは、その全部がおみそになります。
 だからこそ、大豆の健康によい成分がそのままみそにも残っているわけですが、このことは、健康とはまた別の側面で、私たちにとってありがたいことがあります。

 同じ大豆製品でも、例えば豆腐なら「おから」、醤油ならもろみを絞った後の粕が出てしまいます。でも、みそにはそれがありません(大豆製品では、納豆も残すところなく丸ごと製品になります)。廃棄物がほとんどない、ということは、現在の環境問題を考える上で、非常にありがたいことなのです。
 ひょっとしたら、先人たちは「できるだけ資源を無駄にしないように」と考えて、おみそを発明したのかもしれません。

(2003年6月)


 春の遅い信州も、ようやく春真っ盛りになりました。4月下旬に咲いた桜の花も散り、暖かい日が続いています。

 さて、最近は環境問題が大きく取り上げられるようになってきました。有限な資源を大切に使うことが、非常に重要になってきています。
 みそは、ある意味で「環境にやさしい食品」です。仕込んだ大豆・米・食塩がそのまま商品のみそになるため、製造後の廃棄物がほとんど出ません。
 また、昔はみその販売においても量り売りが中心であり、ここでも廃棄物の少ない流通体系が整っていました。しかし、現在は一部に量り売りも残っているものの、ほとんどが袋やカップなどの容器に入れられて流通しています。
 こうした容器は確かに使いやすく、私たちメーカーも販路拡大のために積極的に利用してきました。しかし、そうした便利さが環境の負荷になっていることも確かです。

 これからは樹脂使用量の少ない「袋入り」のみそが見直されてもいいのでは、と思います。袋容器のプラスチック量はカップ容器の27%(1kg入りの場合)と、大変少なくなっています。お値段も割安になりますし、今度おみそをお買い上げになるとき、こんなこともちょっと思い出してくださいね。

(2000年5月)


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