4月になり、あちこちから桜の便りが聞かれるようになってきました。信州諏訪の開花予想は4月中旬ころ。春の訪れが遅い分、いろいろな花が一時に咲き誇ります。
さて、NHKテレビに「きょうの料理」という番組があります。この番組は1957年に放映が開始されたそうで、昨年45周年を迎えました。それを記念して、NHK出版より「きょうの料理が伝えてきた 昭和のおかず」という本が刊行されています。
昭和30〜40年代に紹介されたレシピを紹介し、基本的な料理をやさしく解説してあるのですが、その中に、昭和40年代の食卓を解説した次のような文章がありました。
(昭和)40年代の中ごろの食事は、いちばん栄養バランスがよかったと、いまになって言われています。洋風料理が増えたといっても日々の食事は魚や野菜、大豆加工品が中心の和風おかず。それにご飯とみそ汁がつきます。海藻をみそ汁や酢の物でとったり、乾物の常備菜もよくつくられていました。週のうち何日か洋風の肉料理が入ったり、和風料理に肉や卵を加えるなど、動物性たんぱく質や脂肪もほどほどで、決して多い量ではありません。脂肪、たんぱく質、糖質のバランスがよく、減塩効果も上がっていました。
実は、この本で一番最初に紹介されている料理は「みそ汁」です。昭和37年のレシピ。
昔はみそ汁の作り方など説明しようものなら「そのようなものは、家庭で親から子に教えるもので、人に教わるものではない」というクレームが出たそうです。でも、みそ汁の作り方が掲載されているということは……この頃から、日本の食生活は少しずつ変化を始めたのかもしれません。
(参考文献)『別冊NHKきょうの料理 きょうの料理が伝えてきた昭和のおかず』日本放送出版協会、2003年1月。
(2003年4月)