「みそ汁は体を温める」根拠とは? −寒涼食と温熱食−

 暖冬という予報はどこへやら、今年は厳しい寒さの冬になりました。風邪もはやっているとのこと、お気をつけてお過ごしください。

 ところで、風邪かな?と思ったらネギのみそ汁を飲め、という言い伝えがあります。これには何か根拠があるのでしょうか。
 まず、ネギには体を温めるはたらきがあります。発汗作用があることは、何となくわかるのではないでしょうか。
 一方、みそにも体を温める効果があります。「医食同源」で有名な中国では、食品を「温熱食」と「寒涼食」に分ける考え方があります。体を温める食品と、体を冷やす食品がある、ということ。みそは「温熱食」に分類されており、体を温める効果があるとされています。昔の人は体験の中で、ネギとみそが体を温めることを知っていて、このような言い伝えを残したのでしょう。

 ところで、この「寒涼食」と「温熱食」の分類には興味深いことがあります。

寒涼食温熱食
枝豆、豆腐みそ
牛乳チーズ
緑茶ウーロン茶、紅茶

 上の表の左と右の食品は、どちらも同じ原料からできているにもかかわらず、なぜか「寒涼食」と「温熱食」に分けられています。どこが違うのでしょうか。
 表をよく見てみると、左の「寒涼食」は素材に近いものが並べられています。それに比べて、右の「温熱食」には、それを発酵させた食品が並んでいるのです。
 微生物の力で発酵させることにより、消化されやすくなったりして温熱食に変わっていく、という考え方のようです。こんなところでも発酵食品の力が示されている、というお話でした。

参考文献:みそ健康づくり委員会発行『みそサイエンス最前線』1999年、pp.131-132。

(2003年2月)


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