みそ健康レポート
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第2回 みそと血圧抑制効果
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【3】「それでも私は心配だ」という方へ
「塩分に対して、そんなに神経質にならなくてもいいことはわかった。でも、念のため、やはり気をつけた方がいいのではないか」とお考えの方も多いと思います。また、身近に高血圧の方がいらっしゃる場合には、塩分をひかえめにした方がよいでしょう。
しかし、塩分を気にしてみそ汁を飲まないというのはもったいない話です。みそにはこのホームページで取り上げたようにいろいろな効果があるのです。血圧を気にせずに、おいしくおみそ汁を召し上がっていただく方法を提案いたします。

一般に、食塩(ナトリウム)をとると、細胞がふくらみ、その結果として血管が狭くなって血圧が高くなると考えられています。このとき、体内にカリウムが十分にあると、細胞がふくらむのを防ぎ、血管の太さを保ちます。つまり、食塩と同時にカリウムを多く含む食品をとれば、血圧の上昇を抑えることができるのです。

みそ汁の場合は、ふつう具として多くの野菜や海藻を入れます。そして、野菜・海藻類には多くのカリウムが含まれています。また、具だくさんのみそ汁を作ることによって、みその使用量を抑え、塩分も少なくすることができます。

みそ汁の具を工夫することによって、塩分の影響を抑え、健康な生活を送ることができるのです。おいしいおみそ汁を、ぜひお召し上がりください。

塩分(ナトリウム)の取り過ぎが、なぜ血圧を上げるのかについては、次のように考えられています。 体内のナトリウム濃度が高くなると、細胞の中にナトリウムが増えます。ナトリウムと同時に水分も細胞内に取り込むため、細胞がふくらんで血管が狭くなるかたちになり、血液の流れが悪くなって血圧が上がるのです。
このとき、体内に十分にカリウムがあると、細胞はナトリウムを細胞の外に出し、カリウムを取り込みます(これをナトリウム−カリウム・ポンプといいます)。ナトリウムと同時に水分も外に出すため、細胞は縮んで血管が広がり、血圧が低下します。

参考文献
河村幸雄「動物実験でわかった、みそ抽出物の血圧低下作用」みそ健康づくり委員会『みそサイエンス最前線』1999年、pp.11-16。
家森幸男「みその原料・大豆の成分が脳卒中を予防し、長寿に貢献する」みそ健康づくり委員会『みそサイエンス最前線』1999年、pp.17-23。
橋本壽夫「食塩と高血圧の関係はどこまで解明されたか」『日本醸造協会誌』第91巻第1号(1996年1月)、pp.15-19。
藤田敏郎「減塩運動は見直しが必要」みそ健康づくり委員会『みそサイエンス最前線』1999年、pp.65-72。
(注)みそ健康づくり委員会『みそサイエンス最前線』については、1999年2月に改訂版が発行されました。ここでは改訂版にのっとって表示します。
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